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6月17日 総会シーズンのスタートはインテージから [株主総会]

あまり知名度のある会社じゃないけれど、四季報によれば「市場調査分野で国内首位」。日常私たちがほうぼうで書き込んでいるアンケート、ああいうものを実施してデータを集めて分析するとか、色々な製品の市場規模やマーケットシェアを調査するとか、そういったことを通してマーケティング支援・コンサルティングをするのがお仕事です。

ここの株主総会に出席するのは確か2回目で、前回はもう10年以上も前。その時の会場は広めの会議室といった印象だったけれど、今はもう素敵なホールで、会社がちゃんと成長している様子を感じます。総会の出席者も増え、入りきらない出席者には第2会場が用意されていたらしい。早めに来てよかった。

総会での事業報告は、抽象的で、はっきり言ってよく分からない。リノベーションにイノベーション、そこにIoTでAIが来て、グループ・ヴィジョンの「知る、つなぐ、未来を拓く」の下、豊かな社会を云々…。元々ここのビジネスの内容に深い理解があるわけではないので、なんとなく聞こえの良い単語の羅列に幻惑されてしまいます。こういう時って、質問のとっかかりも無くて困るんですよね。どうやって聞けば、この会社の状況をうまく理解できるかな、と。

質問タイムが始まって思い悩んでいると、隣の席の女性が質問に立たれました。ダイバーシティを重視している点が良いですね、せっかくですから壇上にいらっしゃる二人の女性取締役に、それぞれの立場からのご意見を伺いたい、との内容。只者ではない雰囲気です。総会後の懇親会で判明するのですが、彼女は重要顧客らしき某消費財メーカーの方でした。

どうにか私も質問をひねり出し、その後の懇親会の場でも色々と質問することが出来、必要なことは理解できたつもりです。売り上げの3分の2は消費関連、あまり成長しないけどシェアが高くてそこそこ安定、売上の2割ぐらいはヘルスケア関連で、成長性もあって利益率も高い。残り1割強は新しい事業で頼りになるかどうかはよくわからない、という感じでしょうか。話題のAIやビッグデータなどは、新規事業というよりは既存のビジネスの強化に貢献しそうです。

社長さんは、プレゼンの始まったころは少々噛んでる感じでぎこちなさもありましたが、AIの話をする頃には調子も出て、何だか嬉しそうにお話なさってました。AIの研究にはご自身関わっていたこともあってお詳しいのだとか。後の懇親会の席では、周りから、AIの話を始めちゃってヤバいと思いましたと冗談を言われ、あのくらいでやめといたんだよ、とまんざらでもなさそう。最新の技術に明るいというのは、結構なことですね。

ところで懇親会ですが、ビュッフェ形式でしっかりしたお食事が供されるので、明らかにこれが目的の出席者がたくさんいらっしゃるわけです。乾杯の後は一斉にテーブルへ。私なんぞは気後れして、とても近づくことなんぞできません…。お陰さまでその間は、取締役の皆さんも暇そうにしておいでなので、質問し放題となります。

女性取締役のおひとりとお話していましたら、近くに立っていらした男性が、実は自分は2代前の社長である、という話を始めました。女性の雇用に関する弁舌をひとしきり、その女性幹部の方が某食品メーカーにいらっしゃる時に目を付けたのは自分であったと。上場の功績もあった功労者であれば、取り巻きを連れて偉そうにしていてもおかしくはないけれど、ふらりと現れた一般の株主の風情だ。そんなところも潔くて好感が持てます。

総会は特に印象に残ることは無かったけれど、懇親会は総じて好印象でした。多くの話が聞けました。こうした懇親会も、あまりに総会出席者が多くなってしまうと、続けられないかもしれません。株主総会のおみやげを廃止したり、懇談の場を質素にしたりするのは最近の傾向ですからね。大規模に食事を供する、という総会は少ないと思います。会社が大きくなる前に楽しんでおかないと。


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