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6月27日 優雅なだけじゃない、DOWAホールディングス [株主総会]

自宅から会場まで徒歩圏だということもあり、都合がつく限りは出席している。関連会社でもある椿山荘(藤田観光)で過ごすひと時が楽しみであることも確か。その優雅な雰囲気は過去のレポートお読みいただくとして、今年は去年のようにおみやげハンターが目立たなかったのは良かった。おみやげ自体は例年通り配られたが、世間一般おみやげの配布が減っているので、もらうことだけを目的とした総会巡りは、もしかするとピークアウトしたのかもしれない。

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株主総会自体にそれほど盛り上がりはない。業績はおおまかに言えば横ばいで、目立った傾向も無かった。株主総会の後に事業説明会があると分かっているので、事業についての質問はあとで聞けばよいということもある。それでも長々と質問する株主がいて、少々うんざり。こういう株主は、質問したいんじゃなくて演説したいんだろう。議長から何度も「簡潔に」と注意されている。

総会後の事業説明会は、毎年テーマを絞ってプレゼンテーションが行われる。今年のテーマは金属加工だ。それだけじゃ何をやっているんだか分かりづらいが、素材メーカーというのはそういうもの。だからこうして説明を聴く価値がある。すると、製品が意外なところに使われていたりして、面白い発見もある。

さて、美味しい食事は供されるし、お菓子は持ち帰れるし、昨今の世間の風潮からは少し外れて見えるけれど、この株主総会に参加していると、コーポレート・ガバナンスとかインベスター・リレーションとかいう表現で表されることの在り方について、色々考えるようになる。こうした鷹揚な株主総会は、今どきの流行ではなかろうが、別に遅れた考えというわけではないと思う。

ここでは、プレゼンテーションに加え展示も豊富。帰り際には参加者がアンケートに色々と書き込んで帰る。株主の理解を深めるために真摯な努力をしている、まっとうな株主総会だ。食事も含めて、株主が家族でやってきて楽しむというのも悪くない。有名なウォーレン・バフェットの株主総会(バークシャー・ハザウェイ)だってそうやっている。多くの株主が元社員であると考えると、退職後の福利厚生の一環と考えてもいい。会場でのミニコンサートも、秋田の地元の若いミュージシャンに演奏の場を提供しているという意味で、地域に貢献する文化活動だ。

株主優待でもそうだけれど、個人株主に対する特典には、不公平だとか無駄な出費だとか、何かと批判が起きがちだ。そういう面もあるだろうが、批判するのは、概して機関投資家に近い立場に居る人間だろう。「社外」であるはずの取締役にいいお給料を払っていることに比べたら、自腹で事業報告を聞きに来る個人投資家に多少振る舞うくらい、どうということはない。株主の側も、食事だけ食べに来たりおみやげだけもらいに来たり、そういう品の無いことはやめてほしいけれども。

2016年の株主総会
2013年の株主総会
2009年の株主総会
2008年の株主総会

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