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売却するときに考えること [投資スタイル]

昨年の初めごろから弱気の虫に取りつかれて来たので、ここのところの株価の下げは、やっと来たかというのが正直なところです。特に米国株などは、市場があまりにも楽観的に過ぎるように見えて、どうも気持ちが悪かったのです。別に空売りしているわけでもないし、株安は良いこととは言いませんが、何だか安心している自分が居ます。何事も、理にかなっていると思えることが大事です。

弱気だったと言っても、さすがに感染病の出現までは予想できません。この新型ウィルス騒ぎの経済への影響は、かなり大きなものになると覚悟しておいたほうがいいかもしれません。そう思っていれば、慌てふためいて底値で売ってしまったりしなくて済みます。

まだ下がると思っているんだったら、今売ったほうが良いんじゃないか、と考える投資家は当然いると思います。それもいいかもしれません。私は基本的にはあまり売りませんが、全く売らないわけでもありません。じゃ、売るときには何を考えてるのか、というお話をしましょう。

個人投資家が売るときに厄介なのは、税金です。機関投資家はこの点は楽でいいよね、といつも思います。下がると思う銘柄、上がらないと思う銘柄を売ればいいんですからね。個人はそんな単純ではありません。うっかり売って実現益が出ると、課税されてしまいます。ですから、売るときにはまず、売買益が出るのか逆に損が出るのか確認します。益が出れば「利食い」、損が出れば「損切り」ということになります。

そもそも私はいわゆる「利食い」、つまり利益が出たからと言うだけの理由で売る、ということはしません。株価が割高なところまで来たと思っても、投資対象の企業が優れていて、株価が下がったらまた買いたい、と思うのであれば、そのまま持ち続けます。ただ株価が上昇した結果、保有額が過大になりすぎてしまうとリスク管理上よろしくないので、いくらか売って減らすことはあります。

逆に「損切り」で売ることはあります。それは簡単に言うと、投資対象の企業が好きではなくなったから売るのです。もちろんその時点で利益が出てくることもありますが、このパターンは損して売ることも多い、つまり銘柄選択の失敗、ということですね。売却の結果が利益であっても損失であっても、持っていたくなければ売る、ということです。だから買い戻すことも多分ありません。

売りを決断するきっかけは、特定の銘柄に悪いニュースが出たとか、現状のように、相場が悪くてまだ下がりそうだとか、色々あると思います。特に理由もなく投資している銘柄のポートフォリオを見直す、ということもあってよいと思います。いずれの場合でも、考えることは、売却益ができるだけ表に出ないようにする、ということです。つまり、売却時に利益が出るようならば、売却損の出るものも売る。税金の計算は暦年ごとですから同時に売らなくても良いのですが、気が付いたら年末が過ぎていて税金が発生した、なんていう失敗もなくはないので、私はできるだけ同時に売るようにしています。

もちろん、税金がどうであろうとも売る、ということはあると思います。税金に気を取られ過ぎて判断を間違うということもあるでしょう。ただ、積み重なれば税金は運用成果を大きく左右しますので、特に利益が出るときは、「税金を払っても売るのか?」とよく考えてみることは必要です。



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