人気の成長株を買いたくなったら [投資スタイル]
業績が伸び続けている、そして今後も伸びそうな人気株、誰でも買いたいと思いますよね。私だってそうです。ただ、そういう人気銘柄は、株価が高いのが普通です。高いと思うならば買わなければよい、と言うのは簡単ですが、その判断が常に正しいわけではないから厄介です。
高いと一口に言っても、それは成長性によってどうとでもなります。業績が急速に伸びて利益が倍になれば、割高の程度は半分になる。利益が10倍になれば10分の1に、つまりPER100倍だったものも10倍になるんだから「安っ!」となる。そこでPEGレシオなんていう指標も出てくるわけですね。
PEGレシオというのは、PERを利益の成長率(Growth rate)で割ったものです。PERが100倍でも1年で利益が倍になるなら、100(倍)÷100(%)でPEGレシオ1ということになります。
私はこの指標を全く利用していません。この指標は、成長率を高く見積もればいくらでも低くなるわけですが、そんな簡単に成長率が分かるんなら、銘柄選びに苦労はしません。それが分からないから投資家は大変なわけです。そもそもPERを成長率で割ったものに、別に意味はありません。PER100倍で成長率100%の銘柄と、PER10倍で成長率10%の銘柄がともにPEGレシオ1で同じだ、という比較には、何の意味もないのです。
それでも何らかの目安にはなるのでしょうから、使いたければ使えばよろしいのですが、PEGレシオが使われているのを見ると、私にはどうしても、割高な株価を割安であるかのように見せる手法のように思えて仕方ないのです。
PEGレシオを使わないのならどうするのか。PERやPBRの高い株を買うというのはリスクが高いことには違いないのですから、慎重さは必要です。そんな高い株を買う時には、何をどう慎重にすればよいのでしょう。
まず、自分がその会社に惚れ込んでいるということを確認しましょう。こんないい事業をやっている、すごく効率のいい経営をしている、社長の考え方が素晴らしい、今後大きく成長するに違いない、等々、その会社に投資したいのはどうしてか、改めて整理してみるのです。
同時に、それに伴うリスクも認識しましょう。市場は成長しているけれどライバルが現れるんじゃないかとか、今はよく売れているけれど早晩飽和状態になるんじゃないかとか、社長は海外進出したいと言っているけれどリスクが高すぎないかとか、まあ色々あるでしょう。それらのリスクをとってでも投資したいのか、ということです。
色々検討したうえで、例えばこんな風に考えてみます。もし投資した後にその株価が半分になったら、自分はどうするだろうか、と。本当に投資したい企業であれば、大喜びで買い増すでしょう。でも、もし株価が半減した途端魅力的だと思えなくなるならば、自分は市場での人気に乗せられているに過ぎないのです。
上がっているから、みんなが買っているから良く見える、というのはよくある話です。そういう株は、みんなが買うのをやめた途端、色褪せてしまうのです。または、本当に投資したいと思っている企業でも、株価が半分になってもまだ高いから買わないだろう、と思うならば、やはり買わずに待った方が良いかもしれません。
株価の高い人気銘柄に投資するべきではない、ということはありません。実際長きにわたって成長する銘柄であれば高い株価も持続しますし、成長に伴って上がりもするでしょう。ただ、高成長のストーリーは得てして過剰に魅力的に見えるものです。高成長することはそう容易ではないにもかかわらず、案外簡単に信じてしまったりもします。人気銘柄の場合は特に、皆がそう言っているから大丈夫だろう、と慎重さを欠いた判断をしてしまいがちです。だから気を付けましょう、ということなのです。
割安な銘柄であれば、たとえ業績が期待外れでも、大きな損はしにくいものですが、評価のわりに中身の伴わない株は、化けの皮が剥がれれば大きく下落します。ですからよく考えずに成長株ばかり買っていると、痛手も大きくなりますね。
高いと一口に言っても、それは成長性によってどうとでもなります。業績が急速に伸びて利益が倍になれば、割高の程度は半分になる。利益が10倍になれば10分の1に、つまりPER100倍だったものも10倍になるんだから「安っ!」となる。そこでPEGレシオなんていう指標も出てくるわけですね。
PEGレシオというのは、PERを利益の成長率(Growth rate)で割ったものです。PERが100倍でも1年で利益が倍になるなら、100(倍)÷100(%)でPEGレシオ1ということになります。
私はこの指標を全く利用していません。この指標は、成長率を高く見積もればいくらでも低くなるわけですが、そんな簡単に成長率が分かるんなら、銘柄選びに苦労はしません。それが分からないから投資家は大変なわけです。そもそもPERを成長率で割ったものに、別に意味はありません。PER100倍で成長率100%の銘柄と、PER10倍で成長率10%の銘柄がともにPEGレシオ1で同じだ、という比較には、何の意味もないのです。
それでも何らかの目安にはなるのでしょうから、使いたければ使えばよろしいのですが、PEGレシオが使われているのを見ると、私にはどうしても、割高な株価を割安であるかのように見せる手法のように思えて仕方ないのです。
PEGレシオを使わないのならどうするのか。PERやPBRの高い株を買うというのはリスクが高いことには違いないのですから、慎重さは必要です。そんな高い株を買う時には、何をどう慎重にすればよいのでしょう。
まず、自分がその会社に惚れ込んでいるということを確認しましょう。こんないい事業をやっている、すごく効率のいい経営をしている、社長の考え方が素晴らしい、今後大きく成長するに違いない、等々、その会社に投資したいのはどうしてか、改めて整理してみるのです。
同時に、それに伴うリスクも認識しましょう。市場は成長しているけれどライバルが現れるんじゃないかとか、今はよく売れているけれど早晩飽和状態になるんじゃないかとか、社長は海外進出したいと言っているけれどリスクが高すぎないかとか、まあ色々あるでしょう。それらのリスクをとってでも投資したいのか、ということです。
色々検討したうえで、例えばこんな風に考えてみます。もし投資した後にその株価が半分になったら、自分はどうするだろうか、と。本当に投資したい企業であれば、大喜びで買い増すでしょう。でも、もし株価が半減した途端魅力的だと思えなくなるならば、自分は市場での人気に乗せられているに過ぎないのです。
上がっているから、みんなが買っているから良く見える、というのはよくある話です。そういう株は、みんなが買うのをやめた途端、色褪せてしまうのです。または、本当に投資したいと思っている企業でも、株価が半分になってもまだ高いから買わないだろう、と思うならば、やはり買わずに待った方が良いかもしれません。
株価の高い人気銘柄に投資するべきではない、ということはありません。実際長きにわたって成長する銘柄であれば高い株価も持続しますし、成長に伴って上がりもするでしょう。ただ、高成長のストーリーは得てして過剰に魅力的に見えるものです。高成長することはそう容易ではないにもかかわらず、案外簡単に信じてしまったりもします。人気銘柄の場合は特に、皆がそう言っているから大丈夫だろう、と慎重さを欠いた判断をしてしまいがちです。だから気を付けましょう、ということなのです。
割安な銘柄であれば、たとえ業績が期待外れでも、大きな損はしにくいものですが、評価のわりに中身の伴わない株は、化けの皮が剥がれれば大きく下落します。ですからよく考えずに成長株ばかり買っていると、痛手も大きくなりますね。
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