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年末に当たって思うこと [投資スタイル]

年末を控えて、ポートフォリオのレビューをなさったという方もいらっしゃるかと思います。ある程度定期的に資産運用の反省会をやろうということであれば、1年の終わりというのは良い機会です。ただ私自身は、お手本になれるほどきちんとやっているとは言い難い、というのが正直なところです。

機関投資家がやるように、銘柄の保有割合を調整するような作業は、やるに越したことはないのでしょうが、それよりも確認しなくてはいけないのが、年間の取引で思った以上の売買益が出ていないか、ということです。売買益がたくさん出てしまうと、払う税金も多くなりますからね。

個人投資家にとっての大きな課題は、税金を常に考慮しなければならないということです。機関投資家のファンドマネジャーであれば、銘柄の良し悪しやポートフォリオのバランスを考えて売り買いを決めていればよいのですが、個人はそういうわけにも行きません。ですから、リバランスのつもりで売ってみたら大きな売買益が出て、予想外の額を納税することになるという事態もあり得るわけです。

売買益にかかる税金は、売って利益が出れば必ずいつか払うもので、余計なことを考える必要はないという人もいらっしゃるでしょう。その通りで、売りたい理由があるならば、税のことなど気にせずに売ればよいのです。ただ、十分に売りたい理由があるのかどうかは、考えてみたほうが良いと思います。よく「利益確定」などと言いますが、持っていれば利益はもっと増えるかもしれないところを、税金を支払ってまで確定するわけです。確定しているのは利益というより税の支払いかもしれません。

いつかは必ず支払う税だとは言うものの、将来のことは分かりません。例えば、何かバカな投資をしてしまって大きな損を出すことがあるかもしれません。そうなったら利益と相殺して税金を節約することもできます。税金のルールはよく変わるので、何らかの措置で得することだってあるかもしれません。資産運用は不確実な将来を相手にしているのですから、確定するものとしないもののバランスというものも、気にしてみてください。

投資や運用を、何らかの教科書・手引書で学んでいる人も多いと思います。でも個人の資産運用は、上で見たような税金のこと以外にも、色々な個人の事情を考慮して行わなければなりません。機関投資家よりよほど大変ですね。だから教科書通りに出来なくても、全然気にする必要はないのです。運用上の細かいことを気にするより、健康に気を使うことのほうが、長い目で見ると資産形成にも、案外大きな影響があると思いますよ。

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