SSブログ

中期計画は13年経っても…第一三共の株主総会 [株主総会]

昨日の月曜日、過去に何度か出席している第一三共の総会。最後に出席したのは、ブログを検索すると2014年ですから、かなり久しぶりです。

目に見える業績は、ひと言で言うとずっと横ばい。直近期の連結売上9625億円に対し、ホームページで遡れる一番古い2005年度が9259億円ですから、途中の浮き沈みはともかく、結果的に正真正銘の横ばいです。

株価のほうは、アストラゼネカとの提携で新薬の展望が見えてきた2017年の秋から、3年ほどで5倍近くにまでなっています。期待の新薬が生まれるとなれば、その程度はまあ当然でしょう。

中期計画による2025年の売上は1兆6000億円。新薬発売とともに急伸するのでしょうけれど、5年で1.6倍強は、複利の年率にするとちょうど10%ってところです。Q&Aで社長が回答したところによると、増える6000億円余りはほぼ癌の新薬で、海外の売り上げが中心とのこと。せっかくならば新薬のピークでどのくらいになり得るかも知りたいものですが…。

ところで、過去のブログを検索していたら、一番古い2008年の総会メモに「2015年ビジョン」という文言が出てきて、私は「売り上げの目標が1兆5千億円、うち海外が60%、となると、6千億円ほど伸びる売上のそのほとんどすべては海外から、ということになる。」と書いています。13年経って、ほとんど同じこと書いているのでウケちゃいました。当時はインドの製薬会社を買収して、今とは違うグローバル化戦略だったはずですが、あの買収は残念な結果でした。

株主還元については、DOE(株主資本配当率)を指標として採用する計画だと言ってましたね。中期計画でDOE8%以上、ROE16%以上と掲げているようです。だから、ROEが16%を下回ると、配当性向が50%を超える、ってことですね。DOEは使われるようになって日が浅いので、私も使い慣れませんが、安定配当志向の日本企業には、案外定着するかもしれません。

Q&Aではコロナワクチンの話も出ていましたが、業績的にはあまり影響ありませんし、他にも特筆すべき質問はありませんでした。最後の一人として指名された株主氏、癌の遺伝性について長話が始まってしまいました。高齢者によくあるパターン。最近は「簡潔にお願いします」と議長がちゃんと介入するようになりました。頻発する事態に皆さん慣れてきたんでしょうか。私ももう少し年をとったら気を付けなければ。

 →2008年の株主総会
 →予想が難しいのは何と言ったって…(薬品株)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。