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資産運用は百人百様 [投資スタイル]

資産運用について語る時に私がいつも言うことですが、投資や資産運用の仕方に「正しい」「正しくない」というのはありません。個人の事情や考え方の違いによって、投資も資産運用も千差万別でいいのです。

昨今資産運用についてある程度学んでいる人は、幅広く投資するインデックスなどの投資信託を主に、そして付け足し程度に個別銘柄を持つのがよい、と教わっているのではないでしょうか。株式投資に興味がない、時間を割きたくないという多くの人には、インデックスを中心に資産を構成するのが賢明な方法だと私も思います。でもそこで確認しておきたいのは、それが正しくてそれ以外はダメな運用法、というわけではないということです。

私自身は日本の個別株を中心に保有していて、外貨資産の比率はかなり低く、債券は、特に国内についてはほとんど持っていません。こうした資産配分は、多分教科書的なやり方からはかけ離れているかもしれません。しかし私はそれなりに考えて、十分な理由があって、こうした資産配分にしているわけです。

日本株について投資信託を買わないのは、自分でできることを他人に手数料を払ってやってもらうのは合理的ではないし面白くもないからです。外貨資産が少ないのは、外貨を持つということが、それだけで十分に大きなリスクだと考えるからです。時価総額比率に従って日本株の配分を8%にする、などということは全く考えません。過去にはほとんど米国株しか持っていなかったこともありますが、今は日本株にも十分保有するに値する企業がたくさんあります。債券にしても、内外の利回り格差はかつてに比べると魅力的ではなくなりました。

インデックス投信の類は、マーケットが急に動いて銘柄選択する余裕がない時や、自分で銘柄選択できない海外のマーケットを買う時に少しだけ利用します。どうしてもインデックスを買うと、本来持っていたくない銘柄の方が、持っていたいと思うような銘柄よりも多くなってしまうからです。

今日ここでは、自分の資産は自分に合った方法で運用すればいい、と言いたいだけなので、資産配分の話はまた別の機会に。個別銘柄に投資することは、別に時代遅れな運用方法でもないし、必ずしも効率の悪い運用というわけでもありません。興味があるかないか、ある程度時間を割けるかどうか、そしてリスクをとる余裕があるかどうか、それだけの問題です。大切なのは、どんな方法でもちゃんとリスクが管理できていること。こうしたことがクリアできる方は、ぜひ株式市場に参加していただきたいものです。

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