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久しぶりの株主総会はHIS [株主総会]

昨日は久しぶりの株主総会。HISは数年ぶり、確か2回目です。(前回のメモはこちら

よく講演会などで、演台の左右、目の高さにある透き通った板、あれ、プロンプターですよね?澤田社長が右側のプロンプターを見ながら話していると、その透明板のちょうど先に私の席があって、ずっと私の顔を見ているみたいにこっちからは見えるわけです。そんな、何となく落ち着かないような特等席で、昨日は聴いておりました。

終わった年度の業績は、順調と言ってよいと思います。連結範囲が増えているので表面上は大幅増収ですが、既存事業でも6%近く伸びてるようですね。増益率も為替差益・差損の影響を除けば2桁増益でしょう。

海外の旅行先は韓国が復調していると言ってましたね。欧州も良いというのは年末年始の曜日の並びがよかったとか、個人消費が強かったとか、そういうことなんでしょうか。ビデオによる事業報告では、海外中心に安全の確保や人材の教育に努めている、というアピールに力が入っていました。クオリティの向上ということですね。

株主質問で聞くまで知らなかったのですが、ブライダルツアーでちょっとした事件があったのですってね。ツアー開催の当日に、新築のチャペル(とホテル?)が完成しなかったとか。当事者は260組。代わりのツアーを用意しました、ということで、私も気がつかなかったということは、多分危機管理が上手く行ったのでしょう。

余談ですが、若いころNYからフランスへスキーに行った時のエピソードを思い出しました。大勢でアパートメントを一部屋借りるという形だったんですが、現地に着いてみたらその建物がどうしても見つからない。幸い現地の案内所に日本人スタッフがいて(さすがバブル期ですね)調べてもらったら、建物が建築中だった、ということがありました。世界の常識では珍しくないことなのかもしれません。

昨年、3カ月間の海外視察旅行に出かけたという澤田社長、その感想を質問されての回答。昔と今の旅行の違いはスマホの存在が大きい、と。スマホの利用がサービス開発の鍵、ということなのでしょう。それから、東欧の発展が印象に残ったとのこと。太陽光発電の関連施設も見て回ったようです。電力事業に対してもそこそこ意欲的。

何人かの株主が質問したのは統合型リゾート施設。例のカジノです。そのために定款に関連事業を加えてます。取り組みを質問されての回答は控え気味。まずは自治体が動かないと・・・と。でもやるとなったらちゃんと協力しますよ、当然メリットがあるし、というのがお答えでした。自治体にすれば、ハウステンボスのような絶好調のリゾート施設を地域に抱えながら手を上げないわけには行かないだろうし、HISにすれば当然期待に応えないわけには行かないということでしょう。

昨今は人手不足が深刻の度を増しているので、人材の採用に支障をきたしていないか聞いてみました。採用には困ってません、とのお答えでしたが、どうなんでしょうね。昔から人材の出入りが激しい企業ではないかと思われるので、状況の変化を感じないだけかもしれません。或いは人事的ノウハウが貯まっているのかもしれません。経験知というわけです。

「変なホテル」については、ホテル一軒あたり従業員何人で稼働できているのか聞きました。前回も似たようなこと聞いているんですね。その時は6人。今回も、予備人員含めて7人ですから実質は同じなのでしょう。安全のための規制などもあるでしょうから、減らせるだけ減らすというわけにも行かないのかもしれません。とはいえ、この事業は柱の一つになっていくという勢いが感じられます。都心部に新しく2軒オープンしたらしいので、是非一度泊まってみたいものです。

最後に質問した株主、お土産のカステラ、2本にしてくれないかなあ、というのはご愛敬。澤田さんは、2本はちょっとと言いながら、来年は「金のカステラ」にしてもいいかな、なんておっしゃってましたが。

ところで、株主総会の部屋の隣に、相談センターのような場を設けていました。これはNTTドコモにもありましたが、一種のクレーム対策なんでしょうか。消費者相手のサービス業では、株主質問にクレームが混じるって、割とよくあることでしょうからね。総会の場でクレームが出たら、終わってから隣で伺います、と言えるわけです。今日は特に出番はありませんでした。

→2017年の株主総会



タグ:株主総会 HIS
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