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弁舌滑らかな社長のトーク ~ セコムの株主総会 [株主総会]

セコムの株主総会に出るのは2回目。記録によると前回は2010年です。その時のブログを見ると、最高顧問の飯田さん、さすが創業者は違う、という感想が書かれてますが、今年は残念ながら体調不良で欠席。ご高齢ですからね、仕方ありません。

社長はとてもよくお話になるんです。語り口も柔らかいし滑舌もよろしいんですが、たくさんしゃべる割に、印象に残る話がないんです。漠然とした話と妙に細かい話が一緒くたになって、耳障りは良いのだけれど、メモしようと思うようなポイントがない。何か知られたくないことがあってごまかしているような印象を受けます。そういうつもりはないんでしょうけれど。

質疑の最初、セグメント別の収益動向、特に原価率が上がって収益性の落ちたセグメントについて、という質問が出た時の回答は、色んなセグメントがありますけど、向いてる方向は全社同じだから、全体としての利益率を重視してます、って、やはり耳障りの良い言い方なんですけど、何も答えてない。投資はどこにどれくらどれくらい実施したかとの質問にも、たくさんしゃべって答えているのに、中身としては「人材とシステム」と言ってるだけ。

私は、敢えてセグメントの質問をいたします、とわざわざお断りしてから、BPO・ICT事業について聞きました。このセグメント、売上が32%も伸びていますから、この調子だと、もうすぐセキュリティーサービスに次ぐ規模になってしまいます。どうしてこんなに伸びているのか、知りたいのは当然ですよね。

この事業は、情報セキュリティー事業、データセンター事業、そしてコンタクトセンター事業、ということでどれも買収して加わった事業なのでしょう。各事業ともアウトソーシングの受託という形が多いようです。需要が非常に伸びていて、過年度の伸びも特殊要因があるわけではないとの回答でした。

質疑応答もかなり進んだ頃、株主から良い指摘がなされていました。全部自分でしゃべらないで、適宜回答を振ってほしい、ほかの取締役の話も聴きたいから、と。ただその意見の真意も伝わったのかどうか。社長からその後指名があって2名演台に立ちましたが、どちらも執行役でした。スピーチは良かったのですが、株主総会の審議の対象は取締役候補なんですよね。

取締役に女性がいませんが、という最近は定番の質問。昨年も出たのだそうです。私の9年前のメモにも、女性管理職の数が質問にあった、とありますね。セコムというと、企業イメージは割とソフトな感じですが、考えてみれば、自衛隊出身だったりする屈強な警備員が屋台骨なわけで、社風はマッチョなのかもしれません。女性役員の誕生はまだ先でしょうか…。

因みに総会みやげ、ありました。カタログギフト「セコムの食」とありますから、食品の通販事業もやってたんですね。自社製品のサンプル配布と考えてよいでしょう。おいしそうなもの、色々ありますね。焼き肉用のラム肉頂きます。

どうでもいいことではありますが、会場までの道案内にダメ出ししておきます。徒歩5分の駅から歩きましたが、駅の出口、左に出てからまた左に道を入るのですが、曲がり角に立ってなくちゃ、意味がありませんよね。会場のビルの入り口も、看板が出ているわけでもなく、矢印持って立ってるだけじゃビルを通り過ぎちゃうよ、と案内係の若者に苦言を呈してしまいました。つまんない役目でも、ちゃんと頭使って働いてください。

2010年の株主総会

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