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投資対象を「調べる」ということ [投資スタイル]

先日ウェブセミナーで、株式の個別銘柄を題材に話をしました。何か特定の銘柄を推奨するわけではありません。参加者の選んだ銘柄について調べたり分析したりして、投資対象として魅力的かどうか考える、というような趣向です。

「調べる」というのは何を見ればいいのか、ウェブサイトであればどんなページが参考になるのか、四季報であればどの数字を見るのか。今の時代、必要な情報は何でもネット上で手に入るとはいうものの、その量は膨大で、全てを読むわけにはいきません。必要なものが何か分かっていなければ、探すこともできません。

いわゆる会社四季報というものは、どの企業も統一して同じ指標を載せています。とても使いやすく整理された優れた情報源だと思います。ただ、投資対象としての企業を調べるために重要な情報は、全ての企業で同じというわけではありません。事業によっても必要な情報は違いますし、自分がどの程度、その業界や企業について理解しているかによっても違います。私も、全く知らない企業であれば、会社の沿革・歴史から調べますし、ビジネスモデルが理解できていなければ、各種の報告書をじっくり読んでみるでしょう。

企業によって、時系列で見ることが重要な場合もあれば、それよりも他社との比較が重要な場合もあります。属する産業・市場の将来性が株式価値の源泉であれば、企業よりも事業や業界について調べるでしょうし、逆に事業がなんであるかよりも、企業の経営体質そのものが魅力的だという場合もあるでしょう。

上場企業のホームページには、必ず投資家向けのページが用意されていて、投資に必要と思われる情報がまとまっています。公式に発表されている文書は「IRライブラリー」といったようなタイトルで探すことができ、中でも「アニュアルレポート」とか「統合報告書」などの文書が、最も総合的に企業の自己紹介をしています。そういったものを読んだうえで、様々な情報源を参考に、自分なりに企業のイメージを形作っていく。「調べる」というのは結局そういうことなのだと思います。

株式のセミナーと言えば、誰かが調査分析した結果をもとに買うべき銘柄を推奨する、というのがふつうなのでしょうが、結果は自分で考える、そのために何をするかというセミナーも面白いのではないか。そんな発想でやってみました。実際のお話の内容についてはまたいつか別の機会に。


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