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NISA、役に立ってます? [投資スタイル]

何らかの金融商品に投資している人のなかにはNISA(少額投資非課税制度)を利用している人も多いと思います。私も利用しています。非課税にしてくれるというものは利用しない手はない、と考えるのが普通です。

この制度が始まってもうすぐ7年目ですが、5年で一区切りという制度なので、今年末は2回目の「ロールオーバー」を経験しています。NISAというのは投資によって得られた利益が非課税になる、という制度ですから、利益が出なければ無用の長物なのです。ただ無用であるだけならばよいのですが、この「ロールオーバー」をやらないと損になる、というのが厄介です。個人に投資を促す目的で制度の利用を奨励するのであれば、ぼうっとしていると損をするというのは制度の欠陥ではないかと思うのですが、制度を利用して損をするのじゃたまりませんから、私も届けを出しました。

NISAだからと言って、とりたてていつもと違う銘柄選択をしたわけではありません。配当が高いものを買ってみたり、成長が持続しそうなものを買ってみたりしましたが、分かったことは、NISAは長期投資向きではないということでした。よく新聞記事などを見ていると、NISAが短期売買に「利用されてしまっている」と非難めいて書かれていますが、長期投資には向かないのだから、仕方がないのではないでしょうか。

長期投資のつもりですから、株式であれば長期的に価値が増えると思う企業を選びます。企業の価値に見合った株価がどこかの時点で実現するので、途中で株価が上がったり下がったりしても気にせず保有していよう、というのが基本のスタンスです。何年後にいくらになっているかはよくわからないし、それを特に分析しようとも思わないのです。ただ最終的には右肩上がりであろうと予想し、できれば割安な株価で買おう、というだけのやり方です。

このやり方で5年後の年末の時点で必ず利益がプラスであるように、というのは、結構難しいことです。プロの機関投資家ですと決まった期間ごとに報告義務があるので、常に運用の「期間」に縛られているわけですが、個人はこの期間の縛りがない、ということが非常に有利な点なのです。ところがNISAで運用すると、5年で成果を上げろ、ということになります。いつもの「買ったら忘れている」という楽ちんな方法をとっていると、うっかり損してしまいかねません。

もちろん5年経つ以前に売却することは可能です。5年目に株価が下がって面倒な手続きが発生したり、それを忘れて損してしまったりを心配するくらいなら、少しでも利益が出ているところで売ってしまおう、という発想にもなるでしょう。ただ、そんなつもりで保有していると、大きな利益は期待できそうにありません。実際私の保有している株式でも大きく利益が出ているのは「買ってから忘れている」銘柄で、5年よりも長く持っている株がほとんどのように思います。

さて、5年目の年末まで持ち続けた結果マイナスに沈んでいる私のケースですが、別にこの投資対象を見限るつもりはないので、次の年のNISA口座に「ロールオーバー」したわけです。でももしこの時、この銘柄選びは失敗だった、もう持っていたくないから売ってしまおう、と思ったとするとどうなるでしょうか。

これがNISAでなければ、他に利益の出る銘柄を売却するときに損失と相殺することができ、これはこれで支払う税金を減らすことができます。しかしNISAであれば、その使い方はできません。売却損は単なる売却損です。それは悔しいから、売るべきものも売らずにロールオーバーして売り時を待つ、または損を承知で課税口座に移管し、将来の売却益との相殺に備える、といった選択肢があるでしょう。

と、ここまで書いてきて、NISAって本当に得なのか?という気分になってくるのは私だけでしょうか。ただ買って忘れているはずだったものが、こんなに色々と運用判断を迫られるのだったら、もうやめちゃおうかな、という気にもなります。この5年縛りのまま続くとすると、最大どのくらいメリットがあるんでしょうか。

もちろん大当たりして、5年以内に2倍にも3倍にもなることはあるでしょうが、常識的な範囲でうまくいって3割ぐらい(年平均なら5%超)とすると120万円×30%=36万円 そこにかかる税金は36万円×20.315%≒7.3万円 のお得、ということになります。これを大きいと思うか思わないかは人それぞれですが、その程度のメリットのある制度、と思っておくのは悪いことではないでしょう。

現在買い付けは2023年までとなっている期限を、そのうち恒久化してくれるんじゃないかなあと期待しているんですが、そういう話はないのでしょうか。過去にも税制に惑わされて判断を誤った経験のある身としては、NISAの利用も考え直そうか、とちょっと思っている年末です。皆さま、良いお年をお迎えください。

P.S. ロールオーバーについて解説してあるサイト、分かりやすく説明されているものは案外少ないですね。こちらは割と分かりやすくできていると思います。(一覧表の中の売却期限が、更新をわすれたのか、間違っているとは思いますが。)


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長期投資のための銘柄選択・・・? [投資スタイル]

パソコンを新しくしたらなかなか調子が出ず、最近ようやく使用環境が安定してきました。予想もしないことでつまずいて、頭にきて赤くなったり、データが壊れた、と青くなったり。データのバックアップはもう一つ作ろうと思ったのでした。何事もリスク管理!

さて、1か月半ぶりのブログ更新です。

10年単位の長期で投資対象を選ぼうとするときに、何を見て選ぶのがいいんですか? という質問が時々あります。多分長期投資をしようとする人にとって、当然の疑問でしょう。誰だって知りたいですよね?

でも残念ながら、これを見ていれば大丈夫、といった指標などがあるわけではありません。そりゃそうです。そんなに簡単なはずはないのです。簡単ではないけれど、それでもやはり、投資するかしないか、判断材料は必要です。

まず一つには、その属する産業なり商品なりの将来性です。「テーマ株投資」というんでしょうか、何らかの「テーマ」に沿って関連する企業に投資する、というやり方がありますけれど、長期にわたって有効なテーマであれば、それがそのまま長期投資ということになります。

昨今常識的に語られている長期的なテーマですと、高齢化に伴う医療ですとか、世界的な所得水準の上昇で需要の増す食品や消費財、テクノロジーの関係ではロボットや人工知能、再生エネルギーなどなど、数十年先まで成長しそうな産業がいくつか思い浮かぶでしょう。それらに関連する企業、要するにその商品やサービスを供給する企業に投資するというわけです。

ところがこれ、言うは易しですが、投資成果を上げるのはなかなか難しいものです。成長すると思った産業が実は違った、というケースももちろんありますが、たとえ産業レベルで予想通りになっても、実際活躍する企業まではたどり着かなかったりもします。産業が成長しても、過去にはなかった技術が出てきて市場が別の企業のものになってしまう、とか、活躍すると思っていた企業が大企業病にやられて競争に負けてしまう、などなど、数十年の間にはいろいろなことが起きるものです。

過去を振り返ると、いくつも思い当たります。私の駆け出しのころ、日本は例の不動産バブル真っただ中。いたるところ再開発が進んで東京が大発展する、と思われた時代です。30年経って、実際に湾岸には新しい街ができていますし、東京の街では切れ目なく再開発が行われていますが、そのテーマで投資していたらどうなったでしょうか。・・・バブルの中では、実態より株価がずっと先に行ってしまっていたんですね。

昨今はプラスチックごみが大問題になっていますが、「生分解プラスチック」というのも、30年ぐらい前には人気テーマのひとつだったように記憶しています。当時多くの人が期待したように、あるいはそれ以上に需要は実現しているのではないかと思いますが、技術のほうはどうなったのでしょう。フォローしていないので詳しくは分かりませんが、実用化に漕ぎつけられなかったのでしょうね。

パソコンが普及し始めたころ、その市場の拡大を信じた人は多かったでしょうけれど、マイクロソフトと競合していた企業はほとんどが、競争に負けてしまったわけです。新しい産業は成長性は高いけれど、新しいだけに参入障壁がないので競争は熾烈になりがちです。その中でどこが勝つのか予想することは、不可能に近いかもしれません。

投資家として、それでも産業の将来性を考えることはやめませんが、それが単純に銘柄選択に直結するわけではない、ということです。遠くを見据えながらも、実際に銘柄を選ぶには、企業の稼ぐ力を吟味することになります。そのために必要になるのが、利益率だったり資本効率だったりといった財務分析なのです。

遠い将来のことは分かりません。だからこそ、実力のある企業に投資することが重要です。予想が当たって市場が拡大すれば、当然その中で優秀な企業は成長するでしょう。予想もしない展開になればそれなりに、強い企業は逆境に耐えてくれることを期待できますし、環境の変化に対応して成長の道を辿ってくれるかもしれません。

実力のある企業であっても、それが永続するとは限りません。長い間に実力が衰えてしまう企業もあるでしょう。絶対確実な投資というものはないのです。あとは確率の問題です。良い投資対象を見出す確率を少しでも上げるために、私たち投資家は、地道に財務分析やそれ以外の分析を行うわけです。長期だから特別、という方法はないのです。



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投資対象を「調べる」ということ [投資スタイル]

先日ウェブセミナーで、株式の個別銘柄を題材に話をしました。何か特定の銘柄を推奨するわけではありません。参加者の選んだ銘柄について調べたり分析したりして、投資対象として魅力的かどうか考える、というような趣向です。

「調べる」というのは何を見ればいいのか、ウェブサイトであればどんなページが参考になるのか、四季報であればどの数字を見るのか。今の時代、必要な情報は何でもネット上で手に入るとはいうものの、その量は膨大で、全てを読むわけにはいきません。必要なものが何か分かっていなければ、探すこともできません。

いわゆる会社四季報というものは、どの企業も統一して同じ指標を載せています。とても使いやすく整理された優れた情報源だと思います。ただ、投資対象としての企業を調べるために重要な情報は、全ての企業で同じというわけではありません。事業によっても必要な情報は違いますし、自分がどの程度、その業界や企業について理解しているかによっても違います。私も、全く知らない企業であれば、会社の沿革・歴史から調べますし、ビジネスモデルが理解できていなければ、各種の報告書をじっくり読んでみるでしょう。

企業によって、時系列で見ることが重要な場合もあれば、それよりも他社との比較が重要な場合もあります。属する産業・市場の将来性が株式価値の源泉であれば、企業よりも事業や業界について調べるでしょうし、逆に事業がなんであるかよりも、企業の経営体質そのものが魅力的だという場合もあるでしょう。

上場企業のホームページには、必ず投資家向けのページが用意されていて、投資に必要と思われる情報がまとまっています。公式に発表されている文書は「IRライブラリー」といったようなタイトルで探すことができ、中でも「アニュアルレポート」とか「統合報告書」などの文書が、最も総合的に企業の自己紹介をしています。そういったものを読んだうえで、様々な情報源を参考に、自分なりに企業のイメージを形作っていく。「調べる」というのは結局そういうことなのだと思います。

株式のセミナーと言えば、誰かが調査分析した結果をもとに買うべき銘柄を推奨する、というのがふつうなのでしょうが、結果は自分で考える、そのために何をするかというセミナーも面白いのではないか。そんな発想でやってみました。実際のお話の内容についてはまたいつか別の機会に。


→ 関連サイト
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配当と成長 [投資スタイル]

私は常日頃、「株式の銘柄を選択する際には配当を重視するのがおススメ」と言っているのですが、先日「それでは企業の『成長』をとらえることができないのでは?」という質問をいただきました。

確かに配当利回りの高い銘柄は、利益は出ているけれど成長性はないと思われているから高い配当利回りでとどまっている、と考えられます。それが合理的な株価というものです。ですからご質問は尤もなことです。これに対する答えはいくつか考えられます。

まず一つは、現在の株式市場では「成長性はない」と評価されているけれど、その評価が間違っているかもしれない、ということ。市場がいつも正しいわけではない、と考えるのが、そもそもアクティブ運用の発想です。それが見つかれば「割安だ」ということになるわけです。成長性が十分あれば、配当も増えていくでしょう。そうなれば投資は大成功ですね。

ただ、成長性を予想するのは難しいものです。それでも、売上や利益だけを見て予想するよりは、配当をしっかり出している会社に絞った方が、良い投資になる確率は高いと思います。そのうえで利益率やROEが高いもの、過去からのトレンドが上向いているものなどを探します。

配当利回りに加えて利益率もROEも比較的高く、且つ業績が右肩上がりなんて、そんな都合のいい銘柄なんか見つからないと思われるかもしれませんが、少なくとも日本の株式市場には案外転がっています。理由は一つではないでしょうが、日本株の投資家が、配当を重視しないという過去の高度成長期の伝統を、未だに守っている(?)ということが大きいのではないかと思います。

高度成長期は、それが合理的だったのです。売上がどんどん伸びたので、配当を出すより事業に投資するべきでしたし、株主は配当がもらえなくても、株価の上昇で十分に報われました。今や時代はすっかり変わったというのに、株式投資に対する関心が高まらないために合理的な投資態度が浸透せず、惰性のまま配当軽視が続いているように見えます。

別の答えとしては、「成長性」をもっと広い意味で捉えて、あまり欲張るのはよしましょう、という考え方。欲張らなくても、配当がとりあえず減らなそうな会社であればOK。毎期利益を上げて配当を払い続けている会社であれば、投資は十分成功です。その場合、株主の持ち分である純資産は、成長し続けているはずですから。

最後に、配当利回りの低い会社でも、別に買って構わない、という当たり前の答え。本当に成長する会社は、上述した高度成長期の日本企業のようなもので、配当が低くても買うべきなのです。成長を逃したくなければ、本当に成長すると思う会社があるならば、株価が割安でなくてもいいのです。しかし、これも繰り返しますが、成長性を見極めるのは難しいということをお忘れなく。

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キャピタルゲインを出さない金融商品 [投資スタイル]

私事ですが、今年の確定申告では、私が事務作業を任されている親の証券口座で、思っていたよりも売却益が出ていて、納税額がずいぶんと増えてしまいました。(納税するのは親ですが。) 

高齢の年金生活者は年収も少ないですし、キャピタルゲインにかかる所得税は、重く感じられます。配当ならば配当控除がありますが、売却益が出てしまうと、どうしようもありません。そうなると、配当を思いっきり出してくれて株価があまり上がらない、という株式があればありがたいような気もします。(もちろん一概には言えません。)

一時はブームとなってもてはやされながら、その後悪者扱いされるようになった、毎月分配型という種類の投資信託がありました。高い配当が人気の源でした。しかし、時として元本を食いつぶしながら配当を払うのはよろしくない、ということで人気も下火になったのです。

もちろん、配当によって元本が減ることもある、という説明をしっかりせずに販売すれば誤解を招き、非難されるのは当然です。しかし、既に「貯める」段階を終えて「取り崩す」段階に入っている世代にとっては、元本が割れたら割れたで、運用しながら取り崩すという便利な機能を提供してくれているわけですから、商品自体は非難されるようなものではありません。

私の親の口座にも、ブームの頃に買ったと思われる毎月分配型の投信が保有されています。買ったときにはどんな説明がされていたのか、今となっては詳しいことはもうわかりませんが、結果的にはこのまま持っていても問題ないと思っています。

そういえば以前、知り合いがこんなことを言っていました。「配当金をたくさん払ってくれて、自分が死ぬときには価値がゼロになるような金融商品があればいいのに。」どうして最後がゼロなのかと聞けば、「相続のトラブルがおきないでしょ?」とおっしゃいます。ならば、元本をどんどん食いつぶしながら思いっきり高配当をだす毎月分配型ファンドなんて、おあつらえ向きですね。但し、ゼロにするピッタリのタイミングは、どうやったって測れませんけれども。

タグ:毎月分配型
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想定外をなくす [投資スタイル]

先日ある会合で、イスラエルという国家はリスクコントロールに長けている、という話を聴いていましたら、「彼らには『想定外』がないのです」という表現が出てきました。これ、個人の資産運用に生かせる考え方です。

想定外がない、というのは、あらゆる状況を想定内に入れてしまう、ということですね。私が株式投資のセミナーでお話する時には「シナリオはいくつあってもいい」という表現になっています。投資しようとする企業の業績を予想するのは難しいので、こうなるかもしれないし、ああなるかもしれない、とあり得るシナリオを色々想定しておくのがいい、というわけです。そしてシナリオはいくつあってもいい。結果がそのうちの一つであれば、想定内だったということになります。想定していれば、その結果に対処することもできる、だからリスクコントロールになるのです。

2月の初めごろのブログで、サンバイオの株式について書きました。ハイリスクな成長株です。「こういう銘柄は、ゼロになってしまう可能性まで想定して心の準備をしておけば、そう悪い投資ではないとも言えます。」と書いたのですが、これはとりもなおさず最悪のケースまで想定内にしてしまう、ということです。

最悪の場合を想定してもう一歩踏み込むと、この場合無くなっては困る資金で投資してはいけない、ということが分かります。退職金を丸ごとつぎ込んだら大変なことになります。しかし、たとえば温泉に遊びに行って高級旅館に泊まるために貯めていたお金であれば、もともと使ってしまえばなくなるはずのお金です。温泉旅行がハイリスクな成長株に化けても、それはちっとも構わないと思います。「買わなきゃ損、という投資家がいても不思議ではない」というのはそういうことなんですね。

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資産運用は百人百様 [投資スタイル]

資産運用について語る時に私がいつも言うことですが、投資や資産運用の仕方に「正しい」「正しくない」というのはありません。個人の事情や考え方の違いによって、投資も資産運用も千差万別でいいのです。

昨今資産運用についてある程度学んでいる人は、幅広く投資するインデックスなどの投資信託を主に、そして付け足し程度に個別銘柄を持つのがよい、と教わっているのではないでしょうか。株式投資に興味がない、時間を割きたくないという多くの人には、インデックスを中心に資産を構成するのが賢明な方法だと私も思います。でもそこで確認しておきたいのは、それが正しくてそれ以外はダメな運用法、というわけではないということです。

私自身は日本の個別株を中心に保有していて、外貨資産の比率はかなり低く、債券は、特に国内についてはほとんど持っていません。こうした資産配分は、多分教科書的なやり方からはかけ離れているかもしれません。しかし私はそれなりに考えて、十分な理由があって、こうした資産配分にしているわけです。

日本株について投資信託を買わないのは、自分でできることを他人に手数料を払ってやってもらうのは合理的ではないし面白くもないからです。外貨資産が少ないのは、外貨を持つということが、それだけで十分に大きなリスクだと考えるからです。時価総額比率に従って日本株の配分を8%にする、などということは全く考えません。過去にはほとんど米国株しか持っていなかったこともありますが、今は日本株にも十分保有するに値する企業がたくさんあります。債券にしても、内外の利回り格差はかつてに比べると魅力的ではなくなりました。

インデックス投信の類は、マーケットが急に動いて銘柄選択する余裕がない時や、自分で銘柄選択できない海外のマーケットを買う時に少しだけ利用します。どうしてもインデックスを買うと、本来持っていたくない銘柄の方が、持っていたいと思うような銘柄よりも多くなってしまうからです。

今日ここでは、自分の資産は自分に合った方法で運用すればいい、と言いたいだけなので、資産配分の話はまた別の機会に。個別銘柄に投資することは、別に時代遅れな運用方法でもないし、必ずしも効率の悪い運用というわけでもありません。興味があるかないか、ある程度時間を割けるかどうか、そしてリスクをとる余裕があるかどうか、それだけの問題です。大切なのは、どんな方法でもちゃんとリスクが管理できていること。こうしたことがクリアできる方は、ぜひ株式市場に参加していただきたいものです。

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落ちてくるナイフを掴む [投資スタイル]

今日は(正確には昨日ですね。日付が変わってしまいました)三連休明け、株式市場は暴落に近い下げを演じました。
今朝のCS放送では、配当利回りに注目しましょう、といった話をやっていましたが、テレビの類は相場が悪くなると配当の話をするんですね。でも本当は、相場が良くても悪くても配当に注目していてください。配当をもらうために投資するのは基本のひとつだからです。そしてもし配当が増え続けるならば、それは優秀な企業だからです。

相場は本格的に悪くなってきました。まだ下がるかもしれない、とは思うものの、今日は何銘柄か買いました。もっと安く買えればもちろんその方がいいけれど、この配当利回りなら十分かな、と思う銘柄を選んでいれば、それ以上の贅沢をする必要はありません。今日の投資で、私の来年の年俸はまた何万円か増えたわけです。買った銘柄の配当収入のことです。

4%台半ば以上の配当利回りが得られる銘柄は数多いので目移りしますが、日産の7%近くというのは、やはりちょっと異常値という気がします。会社で異常なことが起きているのだから当然とも言えますが、異常なものはそのうち正常に向けて修正されるでしょう。

修正される道筋は2つ、配当が減るか株価が上がるかしかありません。日産に限らず、配当利回りが高すぎると思う銘柄を選ぶならば、考えるべきことは同じです。「配当は減るだろうか?」・・・日産がどうなるか予想しようなどというのは時間の無駄かもしれませんが、「配当が減るか?」に絞って考えると、必ずしもその確率は高くないように思います。それに、少しぐらい配当が減ってもまだ十分高いでしょう。

その他にも、設備投資関連を一つ、レジャー産業から一つ選択しました。電話会社もいいと思いますが、料金を下げるという話もありますし、ソフトバンクがあれだけの額出てきているので、急ぐことはないという判断。

繰り返しますが、まだ下がるかもしれないけれど、だから買わない、という結論には必ずしもなりません。底がどこかという予想は難しいというのもそうですし、本当に底が近いと思う時に、自分は株価を見ている暇があるとは限りません。毎日こればかりやっているプロとは違いますから。

「落ちてくるナイフをつかむな」などと言いますが、つかんでもいいんです。今日の時点で配当利回りが十分高くて、今後配当が減り続けるような事態が予想されないならば、株価がまだ下がってもまた戻ってきます。まだ下がっても、売らなければ損ではなくて評価損にすぎません。プロではないのですから、誰にも評価損を公開するわけではありません。落ちてくるナイフを、分厚い手袋でもしてつかめばよいのです。


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先週は株価が大きく変動したので [投資スタイル]

相場の話題で書くのは年にほんの数回ですが、先週は株価が結構大きく変動しましたので、一応反応しておきます。

前回同じようなことを書いたのは、2月に株価が大きく下落した時です。(「株式市場が大変なんですって?」2018年2月24日) 短期間に大幅に下げたのは確かですが、その時と同じように今回も、5年や10年といった期間で見れば、どこが下がってるの? というレベルの話です。だから良いと思うか、だからダメだと思うかは、それこそが見解の違いです。「上昇トレンドは崩れていない、まだまだ買える」なのか、「まだ下がったうちに入らない、もっと下がるから買わないほうがいい」なのか、株価だけ見ていても何とも言えません。

さらに溯ること3ヶ月、昨年11月に日本株が高値を付けた時のブログ(「25年来の高値」2017年11月13日)を見ると、そこで考えるべきは、景気がまだ長持ちするのか早晩ピークが訪れるのかである、というようなことを書いています。自分はエコノミストじゃないので、景気が案外長持ちすると言っているエコノミストの見解を紹介していました。そのうえで、ここからでも買える銘柄は色々とある、でも自分は持っている銘柄で高すぎるものもあるので、売り中心の思考かな、と書いたのでした。

現時点で同じように「景気のピークは近いのか遠いのか」と聞かれたら昨年と違って、景気にとっての不安要素はかなり増えている、ということになるでしょう。景気の予想をするつもりはありませんが、元々の景気サイクルに加え、米中貿易摩擦は影響が早晩出てきそうに思えます。株式市場を取り巻く環境は、悪化していると言わざるを得ませんね。

ただ景気敏感と言われるセクターの株価は、実はもうとっくに調整しているんです。典型は、1年前にはみんな大好きだったロボット関連の機械株。今年に入ってからはずっと下げ続けています。それだけではなく、いわゆる優良株、長きにわたってよいパフォーマンスを上げているような企業ですね、そういった銘柄も、昨年末あたりをピークに下げているものが多いようです

振り返ってみれば、今年の日本株市場は、実質よりも話題性で上がっていたということでしょうか。セクターとして上昇が目立ったのは薬品ですが、話題性があって元々割高だったものがさらに割高になった、というふうに見えます。そういう意味でも、あまり質の良い相場ではなかったとも言えそうですね。

そんなわけですから、案外優良な銘柄で、安くなっているものもありそうです。市場をとり巻く環境は厳しいと言いながら、むしろ買う銘柄を探すべきなのかもしれません。いつも言っていることですが、銘柄選択は配当が基本。今みたいに相場が悪くなってくると、急に配当利回りで云々、という話が増えてきますが、市場環境が良い時も悪い時も、長期投資は配当を見て買うのが基本です。

銘柄選択について書いた過去のブログ記事です。
「私流 株式投資」
「実際に銘柄を選ぶ時」

スマホからはこれらのページに行かれないかもしれません。技術的な欠陥らしく、プロバイダーにはクレームしたのですが、直らないというばかり。So-netはやる気が無いのでしょうかね。
それでも引っ越しするのが面倒で続けています。
スマホの方は、「カテゴリー別」→ 「投資スタイル」で探していただくと見つかります。
そこまでして読んでいただけたら感謝感激。
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成長株は高い、でも投資したい [投資スタイル]

半年ほど前に、「バリュー株」について書きました(4月2日付)。そこで私がバリュー株の要点として挙げたのは、「成長性に対する期待を織り込んでいないこと」です。

これに対して株価が成長性を織り込んでいる株が成長株」です。株価がどうであっても企業が成長すれば「成長株」ではないのか? と思われるかもしれませんし、そういう定義をしている投資家や運用者もいるかもしれません。しかし私の定義はあくまでも織り込んでいるかいないかであって、成長するかしないかではないのです。

なぜならば、成長するかどうかなんて、誰にも分からないからです。成長する、という期待は人によって違います。誰でも成長すると思えば成長株、というのでは、あまりにも主観的です。これに対し、「市場が成長すると認めた株」であれば、ある程度客観的な基準と言えるでしょう。非常に未発達な市場であるならばともかく、少なくとも先進国市場であれば、株価は市場のコンセンサスを反映します。

さて、成長株の定義についてはこのくらいにして先に進めましょう。私は基本的には、バリュー株投資の考え方の方が個人の資産運用には向いていると思いますが、個別の株式に投資するなら成長しなくちゃ面白くない、と考えるのも、ある意味自然なことです。何しろ成長するものは、買ったときは高いと思っても本当に10倍にも20倍にもなりますからね。

そこまで欲張らなくとも、成長株には投資したい。そこで、投資するならばどんなことを考えて投資すればよいのかというお話です。こういうことには「正解」はありません。高いと分かっていて買う、つまりリスクの高いものに投資する時の心の持ちよう、というぐらいのことです。

繰り返しになりますが、成長株の株価は高いのです。でもその分成長すればよいわけなので、一般的にはPEGレシオなどというものを持ち出すことになります。ふだん皆さんの使うPER(株価÷EPS)を、さらに成長率で割ったものです。成長率が高ければこの指標は低く出てくるわけですね。

問題は、この「成長率」が分からないということなんです。特に高い成長を期待しているということになると、新しい技術であったり、これまでになかったビジネスであったりすることが多いわけですから、通常の利益予想以上に困難です。これは予想を生業とする人だって、本当のところはよく分かりません。分かっているのは、今稼いでいる利益と持っている資産だけなのです。

まだほとんど利益を出していないのに、この市場はとてつもなく伸びるはずだといって買われる成長株もあります。そういうケースの株価は評価不能です。評価できるのは技術だけ。それでも投資するならば、100%失ってもいい、くらいの感覚で買うべきです。技術と経営は別物ですから。私の印象では、一般の投資家の場合、こうした銘柄でいい目に遭うというのは、かなり運のいい部類でしょう。

私が買うとすれば、少なくともあるていど継続的に利益が出ているレベルの成長株です。技術なりアイデアなりを、利益にするビジネスモデルが出来ているということですね。足元のPERで数十倍というイメージ。本当に成長するかどうか分かりませんが、分からないとは言っても、真っ暗闇を突っ込むというのもよろしくないので、こんな頭の体操をしてみましょう。

たとえば市場の平均がPER15倍の時にPER50倍で買われている成長株を想定します。平均よりも3.3倍高い評価です。それってどのくらい高いのでしょうか。市場全体では比べにくいので、代わりにPER15倍の銘柄AとPER50倍の銘柄Bを比べてみましょう。銘柄Aの株価が1000円であれば、その企業のEPSは約6.6円です。銘柄Bの株価が同じく1000円であれば、そのEPSは2円です。銘柄BのEPSが、どのくらいの成長率で何年ぐらい成長すれば、銘柄Aに追いつくかな、と考えるのです。

PER15倍の銘柄Aにはどのくらいの成長を期待しますか? 中長期のトレンドとして年2%ぐらいでいいでしょうか。年率2%で例えば10年間ならば、6.6円だったEPSは8円になります。銘柄Bの2円のEPSが10年後に8円になるには、年率で15%弱伸びる必要があります。5年で追いつこうと思えば、30%弱という計算になります。

実はこういう計算結果に特に意味は無いのです。数字の根拠も特にありません。現在の株価は、10年間15%ずつ利益が伸び、その時点で市場平均並みのPERになった水準、ということが分かっただけで、本当にそういうシナリオを想定しているわけでもありません。ただ、どのくらい高いものに投資しようとしているのか自覚するためにやっているわけです。PEGレシオにしても、単に銘柄同士の比較の目安にするだけであって、その数字には意味は無いのです。成長株というのは、それほど分からないことだらけだということなのです。

投資を決める際にさらに考えることは、株価が急に半分になってもまだ成長性を信じていられるか、ということです。別の言い方をすれば、市場の空気だけで強気になってはいないか、ということです。株価が急に下がるというのは、何らかの理由で市場が成長性について不安になる時です。それを見てさらに買おう、と思えるぐらいの自信がなければ、投資するべきではありません。そのためには、その事業について自分なりに調べて、理解していることが必要です。下がっている時に買う、というのはいわゆる「逆張り」ですが、それは「市場より自分の方がよく知っている」という態度なわけですからね。


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