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決算発表のシーズン到来 [市場と経済]

3月期決算の企業業績の発表が始まっています。すでに終わった期については減収減益ですが、ここ数か月で、減益幅はそれほど大きくなさそうだ、ということで良い方に修正されてきています。需要の回復が当初の想定より早く起きているからだそうです。

今さら過去の業績をあまり気にする必要はないんですが、減益幅はその予想よりさらに小さいだろうという気がします。各企業の経費の削減幅は、きっと予想を超えて大きいのではないかと思うので。移動が大幅に制限され、飲食を伴う会合やプロモーション活動もほとんどがキャンセルとなりました。当然それにかかわる業界の売り上げは激減したことになりますが、その分はほぼすべて、発注側の節約になっているわけです。こんな、普段は経験しないような経費の削減、十分に予想するアナリストは多くないだろうな、と。

こうして節約された諸経費が、コロナ後すべて元に戻るのかと考えると、さてどうでしょうか。これが個人の旅行需要などであれば、溜まっていた需要が一気に戻ると予想するのが自然です。でも企業はそういうことにはならないように思います。経費削減でこんなに効果が上がるのか、と思った経営者は、少なくないのではないでしょうか。そして改めて洗い出してみると、単に惰性で支出していたような経費も、結構あるのではないでしょうか。

これを機に販管費を見直して、体質が強くなる企業もきっとたくさんあると思います。災い転じて福となす、という言い方もあります。通常の経済活動がいつ戻って来るのか、まだはっきりとは見えませんが、新年度の業績は大幅な増益予想ということになっています。需要の回復だけではなく、利益率の改善も、その中には含まれているのでしょうね。楽しみにしておきましょう。

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