SSブログ

KDDIの株主総会 ~ 通信インフラはみな連続増配 [株主総会]

6月22日(水)、KDDIの株主総会を視聴。

電話会社は3社とも保有しています。通信インフラは保有していて当たり前、という感覚。今やどこの会社の話を聴いても、テーマはDX、リモートワーク、IOTです。経営の将来設計に、必ず「通信」はついて回ります。個人の生活も、多くの人がスマホどっぷり。そしてほとんどのユーザーが遅滞なくキャッシュで料金を払う。料金が下がったり、ユーザーを取り合ったり、まあ色々あるでしょうけど、細かい心配しないことにしてます。

増配が連続20期、立派ですね。配当性向は40%超の継続が目標。言うことありません。私は残念ながらそれほど長く保有しているわけではないけど、長期にわたる資産運用って、こういう銘柄をいくつ持てているかということが大事なんじゃないでしょうか。携帯電話というと、かつては市場が新しくて高成長ビジネスでした。株式市場も成長株の時代を覚えているものですから、ユーザー数の伸び無くなった電話株なんて魅力がないと言わんばかりの評価を与えているように見えます。

総会での事業報告は、全体に納得感がありました。マテリアリティの策定が重要だとか、人材重視だとか、カーボンニュートラルだとか、如何にもマニュアル通りって感じだな、と思ったことを除けば、良いプレゼンテーションでした。

Q&Aから抜粋。
ミャンマーでのビジネスはどうなっているのかという質問。質問者は、非民主的な国に対して無駄な投資はしないでほしいというニュアンスのように聞こえたが、KDDIは、ミャンマーの人々にとって必要なインフラは提供すべきだと回答。従業員の安全には十分配慮している、と言い添えた。

政治体制に対して関心を払っていないのか、敢えて触れないようにしているのか不明。国際世論を無視はできないが、今はウクライナで手いっぱいで、ミャンマーへの関心が薄れていることは否めない。何が正しい、と簡単に割り切れるようなことでもない。政治を語らなくて済むならそうしたい、ということなのでしょう。

テスラとの提携について、という質問。スペースXのことですね。イーロン・マスクの会社でしょうけれど、テスラと資本関係はあるんですか?…それはさておき、KDDIの回答は、宇宙通信には50年の歴史があるわけだから、スペースXのスターリンク事業に、これまでの経験と知見を活かせる、というもの。出資するには相手が大きすぎるので提携です。

以上。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

株主総会ライブ視聴、コマツからスタート [株主総会]

株主総会は、今シーズンもオンライン参加のみとなりそうです。総会で集客力のある企業は、今年も招集通知に「会場には来るな」という意味の一言を載せていますし、歓迎されないところへ出かけて行くのはやはり気が晴れないものです。それに、オンライン視聴はなんだかんだ言って楽ですからね。今週は毎日総会があるので、ぼやぼやしているうちに溜まって来てしまいました。総会メモ、アップしていきます。

21日火曜日は、小松製作所の総会を視聴。第2会場まで人が入っていたようですから、参加者多かったんでしょうか。

世界の景気が回復して売り上げは過去最高、トップエンドは寡占市場ですし、安定と成長がバランスした優良企業、景気敏感株の代表選手といったところです。中期的な戦略も、特筆すべきことはないにしても、不満はありません。資源高で、鉱山機械の好調も当面続きそう。ハードロック事業と言うんですね、銅とかニッケルとか、石炭以外の鉱石のこと。つい、ギュイーンとギターが頭の中で鳴り出しそうです。

中国の市場が急成長していた頃には、中国関連のようなイメージもあったけれど、手元の資料を見ると、売上の多くを占める建機・車両部門で、前期中国向けは3.8%だけ。かつてはどのくらいあったのでしょうね。同じ頁には各地域別に、建機・車両の売り上げの伸びが載っているのですけれど、中国向けが激減しているのを除けば、日本は目立って低いのが分かります。台数が伸びないのか、日本だけ価格が上がらないのか、その辺は分かりませんが、きっと両方でしょう。円安の影響もあるはずです。売上が過去最高というのも、ドル建てならば達成していないかも。

コマツは売り上げの9割近くを海外で上げる、非常にグローバルな会社です。経営のビジョンや計画には、長々と英語のタイトルやキャッチフレーズがついていて、日本語プレゼンテーションには収まりが悪いけれど、世界中の社員がシェアするのだから、英語になるのはむしろ自然です。そんな中、中期経営計画には「DANTOTSU Value」という名前がついているんですね。

これもグローバルに掲げているのでしょう。日本語のエキゾチックな感じと、発音しやすくて力強い響き。外国人には案外好評かもしれません。昔、私が初めて海外に出た時、自動車メーカーとしてNISSANがDATSUN と一般的に呼ばれていたのを思い出しました。ドイツだったのでダッツン、と。響きが似てます。私たちがカッコいいと思わなくても、世界ではかっこよく響いたりするものです。かつてNYの日本企業で働いた時も、私が格好悪いと思っていた漢字の社章を、現地の皆さんは喜んでシャツにプリントしていましたっけ。

Q&Aから抜粋。箇条書きで行きます。
 〈ロシア事業について〉 事業は主に建設・鉱山機械。2021年度売上全体の約7%がCIS諸国向け。現在生産はストップ、在庫ある物のみ販売。約1000名の従業員には給与を100%保証している。敵対的な企業の従業員が逮捕される可能性もあるので、判断は慎重にする必要がある。従業員の安全を重視。6/17からは輸出規制が強化されている。

 〈社外取締役に再任の3人には株式を保有してほしいという意見に対し〉 選任規準には含めていない。

この議論は、一般にはどう受け止められているのでしょうね。「社外」という役職が導入されたそもそもの経緯から言えば、株主の代表としての地位ですから、この意見は至極真っ当です。ただ日本では、株主の権利がないがしろにされた、という時代の記憶もないし、社外の役割は、他での就業経験がほとんどない取締役の知見を補完することが中心のようなところがあります。いつもはアメリカ崇拝気味の「専門家」の皆さんも、この点は関心ないようですね。

 〈キーコンポーネントが油圧から電動になると、外注の調達が増え、競争力が低下するのではないか〉 バッテリーセルを外から買うことになっても、モジュール化やマネジメントシステムを内製化する。パ-トナーと組みながらも、社内に技術の蓄積を図る。

電動化でポジションが悪化する、というのは、自動車業界の立たされている状況と同じですね。自動車メーカーを脅かすGAFAMのような存在が、建設機械の世界にもいるのでしょうか。いずれにしても、電動化は避けて通れません。

 〈中国向けが大幅に減っている件〉 現在中国の建機市場は85%が中国メーカー。2010年には7割が外資系であったが、国産化は国策であって如何ともしがたい。実際中国メーカーの技術も良くなって性能は遜色ない。キーコンポーネントの性能を強化して販売していく。但し余剰生産能力の削減など構造改革は必要で、先日合弁の中国企業を独資化した。今後はタイと同様、クロスソーシング拠点と位置付ける。

以上。

記録によると、私は5年前に1回、コマツの総会に出席しています。読んでみると、「7社兼任している社外取締役がいる」というくだりが出てきます。それってどうなのよ、という質問です。兼任が多い取締役には、議決権行使の際に私も×つけたりしますが、昨今あまりひどい例は見なくなりました。多くて4社ぐらいかな? 5年経つと、やはり世の中少しは変わってます。

→ 2017年の株主総会



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。