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5月24日 ローソンの株主総会 ~波風の無いことは悪いことじゃない~ [株主総会]

昔から一番利用しているコンビニはファミリーマート。ローソンは家の近くに無いせいで全く利用しないが、同業の中で圧倒的に配当利回りが良い。

2月決算の株主総会、今年はほんとうは、ガバナンスにの話題には事欠かない7-11の方が面白いだろうと思うのだが、残念ながら予定があって出席できない。ローソンはそれに比べると波風も無く、少々退屈な株主総会。退屈な株主総会自体は悪いことではない。ローソンの会長も自ら言う。7-11はカリスマ経営者が去った後のギャップが大変だろうし、ファミリーマートはユニーとの統合に多大なエネルギーを割かなくちゃいけない。この間にローソンは、徹底的に店舗のクオリティーを上げていくのだ、と。

特に変わった経営戦略もない。品揃え、効率化、ガバナンス、と必要なことは網羅されていて、模範的と言えば模範的。玉塚会長をはじめ経営陣は比較的若く、エネルギッシュな印象はある。会長自身も、会長と言ってもほかの多くの大企業と違って若いので、と言ったくだりは少々口が滑ったのかもしれないが、要は自分で現場を走り回る現場主義で行く、とのこと。「超・ウルトラ・アクティブ・現場密着」な会長とCEO、なんて表現も出た。

株主からの質問も、特に批判的なものはない。株主総会の記念品に多少文句を言った株主がいたけれど、経営陣にエールを送るような気分が最後まで続いた。30年来ローソンを経営している、という株主は、せっかく株主総会に来ることが出来たので、決意表明を聴かせてほしいという。そこでまた延々と模範解答のような決意表明。

私も、事業報告の捕捉説明をしてもらおうと思って質問。総収入が17%も伸びているのに利益は全然伸びてないのでね。この背景は、フランチャイズの契約形態を、新しいものにどんどん切り替えているから、とのこと。新しいパッケージは、廃棄ロスや電気代など本部の負担が多くなる一方、本部の受け取るチャージも多くなる。切り替え後は、負担の増加が先に現れるので、これは事前の想定通り、との説明だった。

最後に発言した株主さんは、方々の総会に出ているベテラン株主とのことだったが、会長が前面に出てしゃべるスタイルは良い、とまずは褒めて、結構いい質問をなさった。一つ目はROEとROAについてで、こちらはどうということはないんだけれど、二つ目の質問、「対処すべき課題」という項目が事業報告にあるけれど、去年書かれていたことが何であって、その成果や進捗がどうであったかも報告すべきではないか、と。確かに今、どの総会でも「対処すべき課題」というのはスタンダードになっているが、通り一遍の作文、という感じがしないでもない。それから、社外取締役として前に座っている大学教授のコメントを聴きたいとの要望も。そりゃそうだ、せっかくこの場にいるのだから良い考えだ、と私も思った。

ところが、これらについての回答は、残念ながら全く期待外れ。会長が一人で、わりといい加減に答えた、という印象が残った。この前の楽天の株主総会では、アメリカから来ていた取締役が、質問に答えてコメントしたんだけどね。

株主総会のおみやげは、成城石井の商品券。前述のとおり、不満を述べている株主さんもあったけれど、成城石井でよく買い物をする私としては、大いに有り難い。うちは、コーヒーはいつも成城石井です。
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