SSブログ

無いぞ、知名度。SCSK [株主総会]

SCSK、という銘柄、ご存知ですか?・・・会社のウェブサイトを検索してみると、トップページが開いた瞬間、ズバリ「無いぞ、知名度。SCSK」という文字が現れ、続いて「あるぞ、情熱。」「あるぞ、実績。」などなど、「ある」ものがずらーっと出てくる、という、なかなか意表をついていて面白い趣向です。何しろ、最初のひと言が図星ですからね。でもCSKならば、もう少し知名度はあるでしょう。CSKが住商情報システムに吸収合併されてSCSKになった、という経緯です。

DX化で成長する企業はたくさんあると思いますが、あまりにも新しい分野だと、そもそも私自身よく理解できていないうえに、変化が早くて企業の浮き沈みも激しいでしょう。新しい会社への投資はエキサイティングですが、それこそハイリスク・ハイリターンですからね。幅広い顧客層があって、特徴は無いけど何でもやってます、というイメージの会社は安心かな、という選択。マーケットが伸びていますから、きちんと仕事をしてさえいればよいのです。

株主総会は1週間ほど前でしたが、ノートとりながら視聴していたにもかかわらず、全く思い出せません。(苦笑) はっきり覚えているのは、質問が1問で終わってしまったこと。だいたい株主総会はQ&Aが面白いんですけれどね。

質問の内容は、親会社住友商事との関係について。住友商事が50%以上保有しているので、いわゆる親子上場のケースです。昨今はガバナンスに対する意識が高まって、親子上場に対する目も厳しくなっています。親会社の利益を優先して、個人株主を含む少数株主が不利益を被る可能性がある、というのがその理由で、実際に親子上場は減ってきています。ソニーとか日立とか、上場子会社をスッキリと整理してしまった例はたくさんあります。NTTドコモも上場をやめてしまいましたね。

親子関係を解消するとかTOBがかかるとか、そういう可能性はないのかという質問ですが、親会社の決めることだから何とも言えない、というのが回答。少数株主の権利に精一杯配慮しています、ガバナンス委員会を設けて頑張ってます、ということですが、取締役はほとんど住友商事からいらしてますから、それほど説得力は無いというべきでしょう。

実は正確に言うと、質問は2問あったのです。たった一人の質問者は、受注残の数字も聞きたいけれど、1人1問だというならば、と前置きして、親子上場の件を質問したのです。私が議長ならば、質問が1件しか出なかった時点で、受注残の質問も受けますけどね。だって「1人1問」のルールは、短い時間にできるだけ多くの人に質問してもらうのが目的のはずです。質問数を減らすのが目的ではありません。多くの人が質問してくれないのに、制限する意味がありません。

この状態を何とも思わないで議案採決に移ってしまった、ということは、総会の進行に当たって、株主に対して不遜であるつもりが無いとすれば、思考が停止しているということなのでしょう。ルール自体が目的化して、何のためのルールか考えることをやめてしまうという、日本人に、特に役人化した人種には頻繁に見られるパターンです。

そんなわけで、難点はあれこれありましたが、だからこそ、DX関連できちんと数字が出ているにもかかわらず、お買い求めやすいお値段で投資できるということでもあります。考え方次第ですね。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。