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DX化のお陰です ~ 日東電工の株主総会 [株主総会]

今朝は日東電工。初めて参加する株主総会、これもDX化のお陰です。

視聴の際は8ケタの株主番号と登録住所の郵便番号を入力。この方式が多いですね。株主番号は議決権行使書にありますが、この行使書を郵送したり紛失したりして番号が分からなくなると参加できないので、ぜひ視聴したいと思う企業は、招集通知のどこかに株主番号をメモしておくようにしています。

総会は、飾り気は無かったけれど、必要なことを短い時間できちんと述べている印象で、好感が持てました。「業績報告」は飛ばしていきなり「対処すべき課題」から始まりましたが、違和感ありません。サステイナビリティーへの言及も忘れません。もう常識でしょうけれど。

「外部環境に影響を受けにくい強靭な企業体質」が目標だと謳っていますが、長年保有している私の持つイメージとも合っています。事業それぞれを、「伸ばすもの」「戻るもの」「戻らないもの」に分ける、という表現も、なかなかシンプルでいいんじゃないでしょうか。

最後の「戻らないもの」を本当に厳しく処理できるのか、そこで実行力が問われます。コロナ禍で、決断しやすくなったかもしれません。背中を押されるってやつですね。安心感のある良い会社ではありますが、長い目で見ると決して右肩上がりとは言えない株価。この環境を好機として、さらに体質強化していただきたいです。

セグメント別の戦略説明を聴くと、細かな需要に応えながら、市場環境に自分の身を合わせて行こうという姿勢を感じます。大ヒットというより小ヒットの積み重ね。

医薬事業の技術的評価は私には出来かねますが、成功すれば大きいのが薬のビジネスですからね。ただこの分野においても、創薬のほかに「受託製造事業」を増強する、という手堅い道を摂っています。受託製造なんて、半導体のTSMCを思わせますね。

さて、Q&Aでは一つ興味深い話がありました。質問した株主は、自分は日産の株主でもあるのだけれど、日産でのガバナンス上のトラブルで、場合によっては日東電工も火の粉を被るのではないかと心配しているなどと言うのですね。一体どういうことなのか。

詳細は省きますが、後で記事検索した結果を補足して整理すると、日産の法務担当者が、調査結果を社内で無視されたので、社外取締役に懸念を知らせたところ、握りつぶされたばかりか解雇にまで至った、という話。そしてその日産の社外取締役の一人が日東電工の社外監査役を兼務している、ということなのです。

その社外監査役は、残念ながらと言いますか、今年は改選に当たっていないようで議案にありませんが、日産での話がもし本当であれば、酷い話です。再任に反対するに十分な理由ですね。私はいずれにせよ、掛け持ちの多い社外役員には反対票を投じることにしているので、迷う余地はありませんけれども。

質問者は、この人物に社外監査役を任せていていいのか、と言いたかったのだと思いますが、それに対する回答は、社外監査役の報酬は業績に連動しないから問題ないだとか、当社も社外通報制度を設けているだとか、焦点のずれた回答のように聞こえました。もし株主総会がバーチャルオンリーになったら、こういう質問は無視されるんでしょうか。完全バーチャル化はそういうところが懸念されます。



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