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よくぞ復活、地に足ついてるソニーグループ [株主総会]

社名に「グループ」が付いたんですね。この10年で株価が10倍になったSony。下がった株価が戻ってきたのであって、過去の最高値を抜いているわけではありませんが、そうは言っても、よくまあここまで復活したものです。足元の業績は言うこと無し。

株主総会はかなり久しぶりです。プレゼンテーションには、「感動」とか「クリエイティヴィティ―」とか、相変わらずのソニーっぽいキーワードに「モビリティー」を加え、キーテクノロジーは今もCMOSセンサー。変わっているようで変わってません。ただ日本全体がそうであるように、こじんまりまとまって地味になった印象です。会社というより社長のキャラクターなんでしょうか。

私はライブ配信での参加ですが、会場に足を運んでいた株主は、ソニーの長年のファンが多かったに違いありません。株主からの質問を聴いていると、壮大なストーリーを自信たっぷりに披露する、そんな昔の姿を懐かしんでいるような気がしました。ソニーが日本の技術を牽引していく展望はあるのか、長期的に中国とどう向き合うのか、50年後や100年後のソニーはどうなっているのか、といった質問が出るのですが、今の社長は夢物語はしない人なんですね。地に足のついた地味な回答。見通せる長さの将来しか語ろうとしない、そういう人のようです。

配当が少なすぎる、という不満を述べた株主もありました。利益がこんなに伸びてるのに、どうして配当は増えないのか、と思う気持ちは分かります。この方も長く保有している株主なのでしょう。株価が3ケタに落ちた時にも我慢して持ち続けた、その結果こんなに業績が回復したのに、その我慢が報われていないと感じているわけです。その心情を滔々と語りだして、話がえらく長くなってきました。「簡潔にお願いします」の声がかかるも止まらず、クレームしつつもソニーに対する長年の思いが溢れているように思いました。

確かに配当性向はふだんから低いんです。直近期は投資の評価益が膨らんで、配当性向は更に下がってます。ただ随分と投資にお金が回っているようで、現金がそんなに余っているわけではないようですね。延々と訴えたのに、社長は相変わらずあっさりした回答です。それで正しいんでしょうけれど、ああいう個人投資家にはもう少し丁寧に答えてあげればいいのに。配当が欲しいというのは、売りたくないという意味でもあるんですから。

最後、議案の採決後、概算ながら「反対票」数がスクリーンに表示されました。株主総会でこういうのは、初めて見るような気がします。反対票が多くてドキドキするような案件は、もちろんありませんでした。

過去に参加した株主総会は2008年だけのようですね。
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